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2023/9/19
10月末~11月末納期にて、予約受付を開始致します。
今回が最終の生産予定となっており、生地の残量も後少しという状況のため、受注生産ベースでの生産となります。ご注文後のキャンセルはお控え頂きますようお願い致します。
日々、ジャケットとパンツの受注数を確認しながら受注可能数を調整しながらの予約受付とさせて頂くため、受注可/受注不可の状況が変動してしまいますのでご了承をお願い致します。
生地の残量がかなり少量となっており、今回はお届け後のサイズ交換用の在庫はご準備が出来ません。予めご了承の上、ご注文をお願い致します。
*生産可能枚数に達し次第、予約は締め切らせて頂きます。
今回の企画は約二年前の2020年から始まってました。
入社したてのRyo君が私物のVintageを私に見せながらこう言いました。
『いつかJohnが着てたWranglerを作りましょうよ!』
って
(Ryo君はお父さん譲りのビートルズ好き。ビートルズを深く理解したくて英語を学び始めたキッカケになったと聞いた事が有ります。お父さんはジョンの没後すぐの1981年にアメリカに渡り、ダコタハウスの前でジョンに祈りを捧げたみたいです。そこで、ジョンのポストカードを購入し、今でも大事に持っているそう。私もその写真を観せてもらいました。)
Ryo君程では無いですが、私もBeatlesは好きな方でレコードは10代の頃から持ってたので今はTCB SHOPに何枚か飾ってるのを見た事ある方もいるかもしれません。なんとなくそれからJohnがWranglerを着てる着画を観てるとやっぱりカッコいいしLeviには無い色気も有る。
調べると当時2020年はジョンの生誕から80周年、そして没後40年、無理矢理絡めるとわたくし井上もジョンと同じ40歳という運命を感じ企画をスタートしました。その時は2020年のアニバーサリーイヤーに発売するぞ!と意気込んでたのですが。TCBらしくはあるのですが、リリースまでに2年以上かかってしまいました。笑
■生地
LeviやCowboy時代の右綾Leeは今まで作りましたがTCBでは左綾は初めてです。今までのノウハウの蓄積は使えないので一から考えることになりました。Wranglerは3大ブランドと言われながら他の2社に比べて意外と歴史も浅くWranglerネームとして考えると75年になります。
後発だけど生機なのかな?って色々探ってる時、当時のGIMMIE BOOK観てると面白いページが有りました。
カウボーイの格好をした子供が
「このジーンズはサンフォライズドされてるからママが洗いやすいって言ってる』
って、正直古着だけだと、この生地の仕上げ方法までは探れてなかったのですが、小さいカウボーイのアドバイス通りサンフォライズドをしております。経9番緯9番の11.6ozになります。
Vintageの11MWという品番も11ozの生地を使ってるところから来ているようです。左綾なので綾が立ち、ムラの長さも長いので、Levi系よりも線で色落ちします。サンフォライズド加工はしておりますが、毛焼きとスキューは入れて無いので、Vintage同様に捩れは生じます。実物のWranglerビンテージを見ても、そういった捻れや縦落ち感はやはり見られますよね。
■Details
Jeansに限ってはジョンが愛したっていう訳では無かったので思い切ってPROTO TYPEを参考に再現しました。
このジーンズは脇が巻き縫いの為、耳は隠れてしまいます。
最初は少し淋しいかもしれませんが、徐々に巻き縫いのパッカリングが出てきて逆に新鮮に感じて頂けると思います。このジーンズは裏からリベットを打ってます。
それは馬に跨った時に傷つけたくないLEEのスレッドリベット、Leviのコンシールリベット(XXに見られる所謂隠しリベット)に対抗しての仕様でしょうが、裏から打つ分位置決めが難しくVintageでは不安定な位置に打たれてる個体を時々見かけます。TCBでももちろん現場から文句を言われながら裏からリベットを打って貰いました。
また、当時のadsを見ても記載がありますが、LeviやLeeには見られない面白い縫製仕様があります。写真9枚目 ジーンズの後ろ身頃とヨークの巻き縫い部を見てみると、ヨークの生地が身頃の上に来ている(乗っている)のが分かるかと思います。通常、この部分の巻き縫いというのは、身頃が上に乗っかる形となります。恐らく皆さんがお持ちのほぼ全てのジーンズに於いて、身頃が上に来ているジーンズがほとんどだと思われます。では、何故このような仕様だったのか?
Wranglerも特定のcowboyという職業のために開発された作業着ですので、このヨーク部分の出っ張りに、中に入っているもののこぼれ留めとしての役割を持たせていたようです。些細な違いですが、ヒップ周りも少しシュッとした印象になります。
Adsでは、コインポケットの間口の広さや深さも、”より使いやすい”を強調しています。位置を高く、深さも変えたのは、鞍に跨ったポーズでも使いやすいを目指したんだと思われます。
また、ジーンズの股部分やフライ周りの処理を見ても、Levisのジーンズはオーバーロックが多く見られるのに対して、Wrangler はオーバーをせず、生地の端を綺麗に縫い合わせて処理されていますので、非常に綺麗な作りだと言えます。後発ブランドであったWrangler ならではのコダワリがこんなところからも垣間見えます。TCBが勝手に言い出した言葉ですが、正にUrban Cowboy、現代の綺麗目なカウボーイスタイルにもぴったりだと言えますね!
■サイズ/シルエット
まずシルエットですが、TCBのラインナップではありそうで無かった形です。分類としては、少し細身のストレートジーンズになります。股上は一般的なジーンズくらい(TCB製品に於いては50'sと同等)、ワタリや裾幅は66モデルのように少しスリムになっています。スリムテーパードというほど、膝下の絞りは効いていませんが、きれい目なシルエットだと言えます。デニムセットアップはもちろんですが、所謂ジャケパンスタイルとしても上品に合わせてもらえるかと思います。(バックポケットのパッチがとてもカジュアルですが、そこはご愛嬌)
お勧めのサイズ感としては、こちらもジャストサイズをすっきり着ていただくのが良さそうです。
サイズチャートは、ワンウォッシュ個体から実測しておりますので、お持ちのジーンズのウェスト、もしくは、ヌードウェストの実寸をベースに御選び頂くのが確実です。
Ryo (ギターの写真)- 180cm 90kg ジャケット:46 ジーンズ:36
Hajime Inoue( Hatを被っている写真)- 175cm 約 100kg (ワガママボディ) ジャケット:50 ジーンズ :40
2022年ニャン年でもあり、TCB10周年の年でもありますが、今年の新デニムはWrangler でした!TCB10周年は何をリリースするのか?といったご質問をたくさん頂きましたが、皆さんの予想は当たりましたでしょうか?
今回、スペシャルな企画としてもう一つ皆さんにサプライズがあります。残念ながらJohn Lennon ご本人からWranglerに対しての想いは聞くことがもう叶いません。ですが、The Beatles好きなら、その名を聞かれた方も多いかと思いますが、なんとTony Bramwell氏に、The BeatlesとJeans、WranglerとJohnに関して、インタビューをさせて頂きました。
トニー ブラムウェル氏は、ジョージ、ポール、そしてジョンと同郷のリバプールで生まれ育ちました。ジョージとは家も隣同士ということで、あのビートルズのメンバーと同じ青春時代を過ごした仲間でした。そして、彼はBeatlesにとっての影のキーパーソンでもありました。NEMS時代、BeatlesのマネージャーであったBrian Epstein の下で働き、その後、Apple Recordsを立ち上げた後は、かの有名なMagical Mystery Tour のオーガナイザーも務めました。そして、その当時の世代の誰もがデニムに夢中になったように、トニーも、そしてジョンレノンもアメリカンデニムに惚れ込み、世界中のビンテージを買い集めるほど、デニムを愛していました。ですので、ジョンとジョンの愛したdenimについてお話しを聞くのにこれ以上うってつけの人間はいないでしょう。
Paul McCartneyもTonyについてこのように話しています。
”If you want to know anything about The Beatles, ask Tony Bramwell. He remembers more than we do."
"ビートルズについて何かが知りたいなら、トニーに聞きな。僕たちよりよっぽど色んなことを覚えてるからさ。”
こちらのインタビューに関しては、4/24(日)のブログにて、皆さんへご紹介させて頂きます。The Beatles、John Lennon とJeansに対して踏み込んだインタビューは本当に珍しいです。片田舎 児島のデニムブランドであるTCBがこんなインタビューをさせて頂けるとは私たちも思ってはいませんでした。改めて、ジーンズが繋いでくれた出会いに感謝です。ぜひこちらもお楽しみに。