-
S (36)
¥13,200
-
M(38)
¥13,200
-
L(40)
¥13,200
-
XL(42)
¥13,200
-
XXL(44)
¥13,200
TCBでは昔から何かを作り始める時に季節や予算で動いてる訳では無く、私の思いつきというか衝動に駆られて動き始めます。その思いを冷めない様に周りを巻き込んで作るのが楽しい訳だけけど、今回の標的は戦友のXX DEVELOPMENTの太一くん。
『リバーシブルTを作って、お互いのメッセージをそれぞれの面に入れよう!』と電話で盛り上がりました。
いつも言いますがTCBはジーンズ屋さん。Tシャツを作らないのは作れないから、だからTCBとして出す時は作れる人にお願いして別注(Wネーム)という形でしか販売しません。
しかも無責任に思われるかも知れませんがお題は共有しながらアイデアを出し合いましたがディテールは自由にやって貰いました。
何故なら絶対にその方が良くなると思うからです。
ベースは1940'sのUSNのリバーシブルT
Tシャツの語源?とはいえ本当に平置きするとTの文字になってて肩に傾斜もなければネックに前後で差も付けてない仕様。
まるでゴワゴワの馴染んで無い生デニムを穿き始めるのと同じ様なTシャツが完成しました。これを書くと彼から怒られるかも知れませんがSURE単体ではやらない年代設定と仕様をチャレンジとして持ってきたと受け取っています。
お互いの面にそれぞれのメッセージの件を入れる際もUSNだからとわざわざアメリカからステンシルの機械を取り寄せて一枚一枚太一くんが入れてくれました。
『余談ですが、Tシャツが完成時、完成したTシャツの写真は一枚に対してステンシルの機械の写真が5枚。よっぽど嬉しかったのか、俺はここまでやったんだぞアピールなのか。感謝の一言しか御座いません』
メッセージの意味として
TCBからは
DO ONE THING WELL
好きこそ物の上手なれ。
SUREからは私たちからのアンサーっぽく
”IT TAKES ONE TO KNOW ONE"
というメッセージが刷り込まれています。
最後に
最近はSUREのTシャツやSweatにTCBを合わせてくれる人が本当に増えて嬉しく思います。
今後ともよろしくお願いします。
以下は太一くんからの小説です。
その前に、 製品とサイズの情報を。
コットン100% 8.0oz
サイズ S(36) M(38) L(40) XL(42) XXL(44)
仕上げ 未洗い
*洗濯、タンブラー後に着丈が2センチ程度縮みます。
*単糸太番手で作りました。洗濯でネジレます。
TCB Ryo 180cm 77kg XL(42)をジャストで着用。
肩幅、身幅共に苦しいサイズではなくピッタリ。下に書いてあるような昔ながらのパターンなので、肩や背中が少し締まってるなと感じるくらいです。TCBのジャケットは44がキツすぎないジャスト。
TCB Guchi 165cm 50kg S(36)をジャストで。TCBのジャケット類も全て34の最小サイズがピッタリサイズです。
---------------------------------------------------------------------------------------------
もしもし。僕だけど...
シュアーに作ってほしいものがあるんだ。
リバティーでリバティー(liberty) ってどうかな?
SUREとTCBで...
僕の好きに作らせてくれるならいいよ。
じゃあ、決まり。
ビンテージが見つかったらやろうって二人で約束してたんだ...
数か月後、幸運にもビンテージがみつかった。
1940~ USN REVERSIBLE TEE
サイズも42だし、色もちゃんと残っててこれならうまくいきそうだ。
...それにしても重い。リバーシブルだからTシャツ2枚分だけど、
みんなの想像通り、やっぱり重い。笑
(僕は、こういうものを作ってしまうアメリカ人がキライになれない)
早速、分析に入るんだけど、いちばん特徴的だったのは糸が太いこと。
なんで、こんなに太いのかその理由は分からないけど、偶然ではこんなにならないから、なにかを狙っていたんだと思う。
その糸の太さは通常の2倍!みんなが知ってる、SURE TEEも太いほうだけど、それでも1.5倍あるんだ...(リバーシブルにするってのに、なんでこんなに太いのよ)
どうしようかな?これは紡績するしかないかと思っていたところに、
ニッティングチームから連絡が入った。
糸が見つかりました!1種類だけですけど、スペシャルです!
US-VirginをベースにPimaブレンドです!
11番単糸をMVSで... 糸の名前は「MEMPHIS」です!
ん?.... 綿フィス。...いいじゃないか。笑
どうやら、どこかの糸商が作っていたらしい。
僕にしてみれば、渡に船なのだが、はたして何のために?って聞いてみた。
なにか自慢できる糸をってことで開発しました。
原材料も遠慮なく使って、紡績方法も特殊で...
要するに、糸商のプライドが乗っているんだろう。
こんな特殊な糸が使われることは稀で、そんなに取引量は多くないと思う。
それでも、糸商が作りたいと思ったスペックに魅力を感じたんだ。
試作が編み上がったころ、キバタを確認して間違いなくいい糸だって確信した。これは、是非みんなに紹介したいって思って、糸商に名前を聞いてみた。
名前はボブです。
ん?...アメリカ人なの?
いいえ、日本人です。だって。笑
なんてややこしいんだ!と思ったけど、ぼくも他人のこと言えないんだった。まだ会えてないから、いつか会いたいな。
話を戻そう。笑
糸が決まったところで、次は編んで生地を作る工程へ。
もちろん丸胴ボディーなわけで、サイズ毎に編機が違うの。
やはりアメリカの産業のサイズは巨大だと実感するんだけど、
5月22日のインスタライブで紹介していたものが、今回の生地になったって訳です。
僕たちが使うのはシンプルなシンカー編み機。時代の波には完全に乗り遅れ、もはや、ロマンしか残っていない自慢の編機たちです。
口数が少な目だから、斜行が軽減される。ってセッティングなんだけど、
11番の単糸を使ったら、そりゃヨレる。ここはみんなに
「ホントだ!ヨレた♡」って言ってほしいポイントです。笑
一方僕は、パターンの準備に入ります。
ビンテージを観察すると、1940年のTシャツにTの起源がありました。
首の真横に肩先があって、肩傾斜無し。さらに袖は水平に伸びている...
すいぶんとTです。むしろTでしかない。おまけに衿は前後一緒。
人間用に人間が作ったはずなのに、あまりに人間を無視しています。
①よごしても前後ろを替えればよい。
②前後ろ間違えても恥ずかしくない。
③どうせ伸びる。
そんな理由か?と人間らしいことを想像してみたけど、
きっと、当時のアメリカ人はTシャツなんて、筋肉でどうとでもなるって思っていたんだと思う。笑
それで、パターンはどうした?
ビンテージが42サイズだったこともあって、試着したらノスタルジックな感じがしてとてもいい。(幸運にも筋肉で伸ばした形は想像できた 笑)このバランスは他にはないし、
TCBも好きにしていいっていうから、そのまま作りました。
もちろん、伸びる前を読み切って製図したから、みんなにもTの起源を感じてほしいな。
リバティーしようぜ。
気の知れた僕たちは、簡単な言葉で理解できる。
注)リバティーでLivertyってシュールなアプローチはは井上君が言い出しっぺです。
SUREとTCBのを1着にまとめて存在するのが面白いね。って
TCBが選んだのは "DO ONE THING WELL" 好きこそものの上手なれ。ってジーンズが好きってだけで、工場まで作っちゃった井上くんらしいフレーズです。
SUREは ”IT TAKES ONE TO KNOW ONE" ちょっと皮肉なイメージもありますが、今回はストレートにとってほしい。洋服作りのアプローチを表現しました。それに、何かを始めるのには”ハジメ”が肝心です。
僕たちが友達なのと同じように、SUREとTCBを一緒に楽しんでくれているのは、とてもうれしく、僕たちにとって特別な出来事です。たとえば、あなたがTCBのファンだったとしても、XX DEVELOPMENTに行くときはイエローが外側で来てくれたら、僕は嬉しいです。笑
それで、糸が太い理由と、ステンシルマシーンの話は...今度話そう。笑
最後まで読んでくれてありがとう。